宮地尚子『傷のあわい』
宮地尚子『傷のあわい』
2年半前くらいに出ました同じちくま文庫の『傷を愛せるか』が、当店では今日に至るまで全く同じペースで売れ続けていて(13刷4万部越え、ということで納得ではあるのですが)。
奈倉有里さんの解説にもあるのですが、終盤に「パレスチナ」という章もあり、「これまで私が読んできたどんなパレスチナについての文章よりも強烈に私のなかに残った」とありました。
ということで、価格からいたしましても、こちらも何も考えず即購入してもよい本かなという気がいたします。(さ)
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『傷を愛せるか』の著者の原点となるエスノグラフィ
異国で、そのときなしえる最良の力で人生にぶつかり、傷つきに揺れる日本人。その語りに耳を傾け、生きることを同じ目線で考えた記録。解説 奈倉有里
目次
文庫版まえがき
はじめに
孤独の物語
アメリカン・ドリーム
移民候補生
リミナリティ
PTSD(前編)
PTSD(後編)
ステレオタイプ
恋愛と結婚
邦人援護
二〇歳の人生落伍者
謎の女
パレスチナ
レクイエム
GOOD BYE=THANK YOU
あとがき
解説 ひとりひとりの顔が見える 奈倉有里
著者プロフィール
宮地 尚子(みやじ・なおこ):一橋大学大学院社会学研究科特任教授。専門は文化精神医学・医療人類学・トラウマとジェンダー。精神科の医師として臨床をおこないつつ、研究をつづけている。1986年京都府立医科大学卒業。1993年同大学院修了。主な著書に『傷を愛せるか 増補新版』(ちくま文庫)、『トラウマ』(岩波新書)、『ははがうまれる』(福音館書店)、『環状島=トラウマの地政学』(みすず書房)、『傷つきのこころ学』(NHK出版)がある。
出版社:筑摩書房
判型:文庫版
頁数:240
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