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ユリイカ2024年8月臨時増刊号 総特集=折坂悠太

ユリイカ2024年8月臨時増刊号 総特集=折坂悠太

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最新アルバム『呪文』6月26日発売! 
折坂悠太の音楽は静かに見つめ返す。旋律に置かれた言葉を耳にしながら私たちは、置かれなかった言葉の蠢く沈黙の気配にも呑まれてゆく――不在のものへの思いが込められた『たむけ』(2016)、個人史と重なる一つの時代を切り取った『平成』(2018)、コロナ禍の社会で惑い揺れる心を見つめた『心理』(2021)という3枚のアルバムを経て、来たる6月に放たれる新たなアルバムの名は『呪文』だという。ドラマや映画への楽曲提供、展示「薮IN」(2022)や歌詞集の刊行、活動10周年弾き語りツアーなど、さまざまな歌と言葉の旅の先で折坂悠太の音楽はいかなる風景のなかを進みゆくのか。いま足音の聞こえるほうへと耳を澄ませる。

総特集◉折坂悠太——『たむけ』『平成』『心理』、そして『呪文』へ
 

❖カラー口絵
2018〜 / 撮影・構成=塩田正幸

❖対談〈1〉
同じ風のなかで / 安達奈緒子×折坂悠太

❖歌のたより
水ようび / 青葉市子
親友のような歌 / 寺尾紗穂
齎す者 / あだち麗三郎
時々の時々 / 坂口恭平

❖アンケート
わたしと折坂悠太 / 石橋静河 イ・ラン KID FRESINO 後藤正文 仲野太賀 中納良恵 松井文 夜久一

❖創作〈1〉
折坂漫画 呪文 / 寺田燿児

❖インタビュー
今日を生きるおまじない / 折坂悠太 聞き手=白岩英樹

❖音から音へ
10年間のあゆみ、そして『呪文』へ / 大石始
「平成」の越え方 / 輪島裕介
アンコントローラブルな響きを取り込む——折坂悠太の即興性に関する覚書 / 細田成嗣

❖創作〈2〉
水に生まれる / 廣川毅

❖言葉と出会う
「べ」の領域——『呪文』の成長点 / 細馬宏通
はじまりの詩/詩のはじまり / 斉藤倫
『薮IN』と『あなたは私と話した事があるだろうか』を読んで、わたしたちは薮INした事が、折坂さんと話した事があるだろうか、と考えてみる。 / カニエ・ナハ

❖創作〈3〉
静物 / 正一

❖光を手渡す
折坂悠太服飾史 / 永冨佳代子
風を読む / 山本啓太
折坂さんに揺らされながら / 佐藤快磨

❖物語の隣で
物語の続きを願う歌——『泣く子はいねぇが』の音楽と「春」 / 木津毅
春の音、歌の言葉 / 髙山花子
個と公の響き合う歌——「朝顔」とJ-POP / 柴崎祐二

❖対談〈2〉
音をよく見て、健やかに / ゴンザレス三上×折坂悠太 司会・構成=松永良平

❖いくつもの景色
折坂悠太が叩く“私”という太鼓 / 松永良平
全身全霊のあとずさり / 九龍ジョー
折坂悠太 録音雑記帳 / 中村公輔
物語からはなれて / 中里友

❖それぞれの歩き方
京都の折坂悠太 / 岡村詩野
のろしレコード群像劇——三人の歌い手たちによる、歌を見つめ直す居場所 / 峯大貴

❖資料
折坂悠太クロニクル / 和田信一郎(s.h.i.)

表紙・目次・扉=鈴木聖
表紙・目次写真=塩田正幸


出版社:青土社
発売年月:2024年7月
寸法:22.1 x 14.4cm
頁数:238頁

在庫あり

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